THE戯言

Quitters never win. Winners never quit.

<翻訳>若者へのアドバイス from Stripe創業者 パトリック・コリソン

スタートアップの登竜門、Y Combinatorの創始者にしてシリコンバレーのレジェンド、ポール・グレアムが、Twitterで『パトリック・コリソンからのアドバイス』として彼のブログへのリンクをツイートしていました。

 

 

パトリック・コリソンは、オンライン決済のシステムを提供するStripe創始者の一人であり、同社のCEOを務める人物です。日本では同様のオンライン決済サービスとしてメタップスが提供するSPIKEがあります。

 

Stripeは2011年にサービスをローンチし、わずか7年ほどで従業員数1,100名を超える企業にまで成長しました。今やStripeのサービスを使用している企業は世界中に数百万社存在するそうで、その企業価値は100億ドルを超えたとも言われています。日本にもすでに参入しており、今年の5月にはJCBと業務提携をしたことが話題になりました。

www.businessinsider.jp

 

若くしてこのような偉業を成し遂げているパトリック・コリソン(まだ29歳)の人生のアドバイスは参考になるところが大きいと思いますので、勝手に訳してみました。内容が100%正確でないかもしれませんが悪しからず。 

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時々、非常にぼやっとしたアドバイスを求めるメールをもらうことがある(「どうやったら世界を変えられますか?」)。まだまだ若輩の身であるし、僕自身も答えを探しているところではあるけれども、過去の自分にアドバイスをしたらこんな感じかもしれない。

 

10~20代のあなたへ:今が最高の時だよ!

  • 物事に深くのめり込もう。エキスパートになろう。
  • より具体的には、複数の物事にのめり込もう。(程度の差こそあれ、僕は語学、プログラミング、ライティング、物理学、数学に深く取り組もうとした。このうちいくつかは他のことに比べて上達しなかった。)20歳までに成し遂げておいたほうがよい肝心なことの一つは、どんなことをするのが楽しいのかを知っておくことだ。これはそのあとの人生においておそらく大きくは変わらないだろうから、できるだけ早くどの辺りに自分の興味があるかあたりをつけられるようにするといい。
  • 自分がのめり込んでいることにどれほど価値があるのかと悩みすぎないこと。ただし、全く考えすぎないのもよくない。それは君の判断要素のひとつにはなりうるだろうが、それだけで判断すべきものではない。
  • 自分で楽しめる程度にはハードワークをしてみよう。この条件を守る限り、努力に対するリターンが大幅に悪くなることはないかもしれない。もし幸運にも長時間のハードワークを楽しめるようであれば、ありがたくそれを十分に活用しよう。
  • 自分の興味のある分野に造詣の深い人たちとインターネットで友達になろう。インターネットは上の世代の人たちにはなかった最大のアドバンテージのひとつだ。活用しよう。
  • 本を沢山読もう。
  • 君が重要だと思っている事柄について、あなたが敬愛している年上の人々がそう思わないような場合でも、君が正しくて彼らが間違っている可能性は大いにある。世代が変われば事情も変わる。
  • 何よりも、君の成功を判断するのに君の周りの人たちを基準にするという愚を犯さないように。ぜひとも友達は作って欲しいけれど、ティーンエイジャーとして浮いているということもなかなかいいものだ。
  • とはいえ優れたソーシャル・スキルを持っておくことはその後の人生においてメリットがある。だから目を背けないで欲しい。よい第一印象を与え、人を楽しませ(できるかぎり...僕自身も頑張っている)、みんながいる場で話すことが苦にならないように頑張ろう。
  • 何かを作ってみよう。不確実性が高いところで活動することは何かを学ぶのとは全く違う経験になるはずだ。
  • より広く見ても、誰も自分自身のことを考えろとは教えてくれない。君のまわりにいる人たちが信じていることの大部分は間違っている。これを心に刻んで、自分自身の価値観で考えるようにしよう。君の初期条件が格別に恵まれていたと考えない限り、君のまわりのあれこれの相関関係はそこまで強くないはずだ。
  • もし君がアメリカにいて、よい学校に通っているのであれば、きっと君自身に進路を決めさせず、誰かが引いたレールの上を君に走らせようとするようなことが沢山起こるだろう。君は間違いなく自分がやりたいと思っている妙なことをするようにしよう。どんなに普通の道と違っていても。ヒューリスティック:君の学校の友達は君のすすむ道がちょっと変わっていると思っているだろうか?もしそうでなければ、ちょっと普通すぎるかもしれない。
  • サンフランシスコまで足を伸ばしてみて、夢を追う為にその地にやってきた人たちとあってみよう。なぜサンフランシスコかって?サンフランシスコこそ、非常にオープンで、スマートで、エネルギッシュで楽天的な人たちの集まる中心地だからだ。変わったやつらのグローバルヘッドクォーターだ。もちろん、他の場所に旅行する機会も存分に使うといい。
  • 素晴らしいことを成し遂げた人たちは驚くほど若い時にそれを成し遂げていることが多い(有名になったときには髪に白い物が混じっていたりする。それを成し遂げた時ではない)。だから、急ごう!君だってできる。

20~30代のあなたへ:あいにくアドバイスできるほど十分に年を重ねていない。また数年後に!

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原文はこちら:Advice · Patrick Collison

 

 

ポール・グレアムのYコンビネーターについて詳しく知りたければこちらがおすすめ。

Yコンビネーター

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