『サルたちの狂宴』が面白い
まだp40くらいしか読めていないけれど、この時点ですでに面白い。
プロローグは2012年4月のFacebookでの会議が場面になっている。新しいFacebook広告プロダクト案についてマーク・ザッカーバーグのご意向を伺うという会議で、ここでFacebookはweb閲覧記録など自社サービスの外で集められたデータをもとにFacebook内の広告を配信できるようにする決定を下す。
このような重要な意思決定がなされるタイミングになんども立ち会ったであろう著者が分析する、意思決定のための要素が非常に納得できて震える。
上層部が下す、大勢の人を動かし巨額の売り上げを左右するような大きな決定というのは、結局次の要素で決まる。すなわち、直観的な感覚、そこにいたるまでに受け継がれた政治的な影響力、そして多忙かせっかちか無関心な(あるいはその全部があてはまる)相手を納得させられるメッセージを発信する力、である。
仕事をでこういうことを感じたばかりのタイミングだったので、この言葉はブッ刺さりました。
今は第一章を読み進めてます。時は2007年、場所はゴールドマン・サックス。著者がクオンツとして働いていたが舞台になっています。この章も進入社員たちの体育会系イベントとそれを賭けの対象にする先輩社員のエピソードが紹介されるなどすでにめちゃくちゃ面白い。
読み進めるのが楽しみな一冊です。