THE戯言

Quitters never win. Winners never quit.

Book

鮫島、永遠なれ

2018年7月3日、W杯ベルギー戦敗北のショックも冷めやらぬ中、日付が変わる直前にさらにショックなニュースが飛び込んできました。 natalie.mu www.akitashoten.co.jp あまりのショックに思わず声が出ました。 『鮫島、最後の十五日』は『バチバチ』『バチバ…

新しいおカネの形とそれが可能にする未来社会 - これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話

「稼ごう」というタイトルではあるものの、この本は決してお金儲けの本ではありません。 もし財テクやお金儲けに関するヒントを求めているのであれば、この本を読むのは時間の無駄であると言えるでしょう。 これからを稼ごう 仮想通貨と未来のお金の話 作者:…

モザンビークのリープフロッグ- 20億人の未来銀行

世界でも最も貧しい国の、電気も通っておらず農民がほぼ自給自足のような生活をしている村で「電子マネーを使った新しい銀行」を作ろうとしている人たちがいる。 環境と目標があまりに合致していなくて、とんちか何かのように聞こえるこの不思議な取り組みに…

『サルたちの狂宴』が面白い

まだp40くらいしか読めていないけれど、この時点ですでに面白い。 サルたちの狂宴 上 ーーシリコンバレー修業篇 プロローグは2012年4月のFacebookでの会議が場面になっている。新しいFacebook広告プロダクト案についてマーク・ザッカーバーグのご意向を伺う…

世界中の「われわれ」と「彼ら」の対立問題 - 対立の世紀 グローバリズムの破綻

あなたは今、iPhoneでこの記事を見ているでしょうか。ロシアで行われているワールドカップについての情報をGoogleで調べたり、ハイクオリティのイヤホンをAmazonで購入したりしているとしたら、あなたもグローバル化の恩恵を受けていると言えるでしょう。 今…

中国の海外旅行者の購買行動について

仲間内で月イチペースで開催している小さな読書会に参加しているのですが、次の会で取り上げる本がデービット・アトキンソンの「新・観光立国論」ということで今読み進めています。 デービッド・アトキンソン 新・観光立国論 作者: デービッドアトキンソン …

#SNSを愛し、SNSに愛された女 - SNSで夢を叶える

SNSを愛し、SNSに愛された女。 かつてHKT48に所属し、いまや「モテクリエイター」という肩書きでTwitterのフォロワー24万人以上、Youtubeチャンネルへの登録者40万人を超える彼女が他の誰よりも自信を持っていること。それは、 「私が誰よりもSNSが好きだ!…

本来あるべきリベラルの姿 - 『朝日ぎらい よりよい世界のためのリベラル進化論』

橘玲節が今回も炸裂しています。 作品のタイトルが扇動的なのはある種毎度のことですが、今回の『朝日ぎらい』はさらにギアを上げているなと感じます。さっそくAmazonには明らかに内容(どころか目次すら)読んでなさそうな方々の書評と低評価が続々と上がっ…

現代のバベルの塔は幸福な即興によって作られている - バベる! 自力でビルを建てる男

東京都港区三田。JR田町駅西口方面へ出てまっすぐ進み、歩道橋を渡りその先の階段を降りて左へ。突き当たりの大通りにある三田3丁目の交差点をまっすぐに突っ切り、ドトールコーヒーがある分かれ道を左に曲がる。そのまましばらく進むと、やがて聖坂という坂…