ビジネスマン必見!不安定な2019年に備えるために『一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学』
皆様、あけましておめでとうございます。2019年が皆様にとって素晴らしい年になりますように!
新年最初のエントリで紹介したいのはこちらの一冊です。
専業トレーダーとして200億円以上の資産を築いたという、cis(しす)という有名な個人投資家が自身の投資哲学について綴った本です。
普段こういう本はあまり読まないのですが、まわりで少し話題になっていたためちょっと手にとってみたら想像以上に良い本でしたので紹介します。正直もともとの期待値が低かったのかもしれませんが、この本からの学びは決して小さくありませんでした。
本の構成としては、前半部分は著者がトレーダーとして活動する際にどういう考えに基づいているか、後半部分は自身の半生を振り返りつつ、節目節目でどのようなことを愛に、今の「日経平均を一人で動かせる」と言われるほどの大トレーダーになったかを紹介しています。
こちらの本で紹介されるのはあくまで著者の投資「哲学」であり、チャートの読み方などの細かいトレードのテクニックの解説などは一切ありません。またあくまで著者個人の考えということもあり、自分でトレードを行う際にはあくまで参考程度にすべきものかなと思います。この哲学通りに投資したからといって勝てる訳ではありませんし、別のスタンスで資産を築いている人もおられると思います。
当然といえば当然ですが、この本を読んだからといってすぐに投資で勝てるようにはなりません。具体的なアドバイスやオススメの投資商品情報などを期待している方は「ダイヤモンド ZAi」や「日経マネー」などを読むほうがよいでしょう。
本書から得られる学びはより抽象度が高く、それゆえ投資以外のことにも転用できる内容が多いと感じました。投資とは関わりのないビジネスパーソンが読んでもその後のキャリア形成に役立つ内容があると思います。
例えば、彼が今の資産を築くにあたって従ってきた大原則である「マーケットの潮目に逆らわず買う。そして潮目の変わり目をいち早くキャッチする」。こちらはビジネスパーソンが自分のキャリアをどこで積むかを考える上でも非常に重要な考えです。成長分野にある業界に身を置き続けるほうが、衰退産業の中でキャリアを重ねるよりもよりチャンスが大きいであろうことは直感的に理解できると思います。率直に言ってしまうと、ビジネスパーソンとしてはそこそこ程度でも、新しく台頭している分野の知識があるというだけで渡っていけるというケースは少なくありません。最近では特に市場の成熟サイクルが早いので、常にチャンスのある分野を見逃さないようにアンテナを張っておくのは重要となるでしょう。
また別の例は「とにかく仮説を考える」ということ。第2章でこう語る部分があります。
僕は相場オタクと言えるかもしれない。
「こんなことが起きたら、こんな展開で儲かる」みたいな仮説をいつも考えていて、アイデアを何十個か持っている。それがたまに実際に起こることがあって、そんなときは「はい、きた」みたいな感じになる。
「円安になったら輸出産業は利益が上がって株価も上がるはず」みたいな半ば常識なものではない。
すでに常識になっているようなものではなく、まだほとんどの人が考えていないもので、明確なロジックがあるもの。あるいは誰も指摘していないしロジックは不明だけど、経験則として明確な関連が認められるもの。
ここを読んだ時に真っ先に頭に浮かんだのは、ピーター・ティールが面接の際に必ず聞くという「賛成する人がほとんどいない、大切な真実は何か」という「隠れた真実」でした。PayPalやパランティアなどの企業を立ち上げ、今やシリコンバレーでもっとも有名な起業家のひとりであり投資家でもあるティールと全く同じことを考えて、この著者は日々のトレードをしているということに驚きを感じました。
(ティールについて詳しく知りたい方はこちらをオススメします)
本書で仮説の例としてあげられている内容の詳細についてはここで触れることはしませんが、そういう視点があるのかと思いつつも説得力のあるような内容になっていました(素人ゆえの私の知識不足という側面があることは否めません)。ゼロサムゲームである相場において勝っている人にはやはりその結果を出すだけの理由があるんだなと認識しました。知られていない攻略法、隠れた真実が相場には数多く眠っていると言います。
著者が相場で大きな資産を築いてきた過程を知ると、状況の把握(ファクトチェック)→仮説の構築→仮説の検証(実行)という一連の流れをひたすら繰り返してきたことがわかります。長年相場という世界で実績をあげてきた著者が過去に行った事例ではこの一連の流れがハイレベルで行われており、その見事さは非常に印象的です。
ちなみに、この状況の確認を重視するためか著者はマーケットのことはマーケットでしか学べない、本を読んでも相場には勝てないという徹底的に今起こっていることを重視するスタンスを取っています。
PDCA(Plan→Do→Check→Act)サイクルという概念がありますが、著者も自分の理論を何度も否定していくという形でこのサイクルを回してきたんだということがわかります。著者の過去の話を読むと、学生の頃からこれを続けて財産を築いていたそうで、ビジネスマンとしてキャリアを積んでいたとしても大きな結果を出す優秀な人材であっただろうと思います。すでに高校生の頃から人を雇って収益をあげるモデルを構築していたところに非凡さを感じます。昔から儲けのポイントに対する嗅覚が鋭く、それを実行できるだけの行動力もあった人物であったようです。この昔の話も非常に面白くて示唆に富む内容が多いのでぜひ読んでみてください。
最後に、過去の相場のことを学ぶこと、イレギュラーなことが起こった場合にアナロジー的に考えることができ、そこから勝てる方法を思いつくことがあると指摘していることも重要と思いました。特に2019年は政治的にも経済的にも先行き不安定な年になりそうという見込みがあるため、歴史を学んでおくことでいざという時の自分の行動の指針とすることができるかもしれません。このアナロジー的な思考というのが重要であることは、著者が株式取引だけでなく仮想通貨でも大きな利益をあげていることからわかります(どうやったのかはぜひ本書で)。
マーケットの潮目に注目すること、仮説の構築、検証サイクルを回し続けること、歴史を学ぶこと。だいぶ抽象的ですがそれだけ他のことにも転用できる内容かなと思います。相場という金融市場ではなく、労働市場をメインの戦場としている私にとっても今後に活かせる内容が多かったです。当然今後株取引を行うことになった場合にも参考にできるので、買ってよかった一冊だったなと感じました。
とはいえ、やはりトレードだけで億単位の資産を形成するのは一握りの人間だけというのも事実かなと思います。凡人である私の資産形成の指針にはこちらを参考にしています。
2018年末に読んだ10冊
新年まで残り時間わずかとなりました。
最近更新をサボっていたのですが、本は読み続けていたので年が変わる前にこちらで紹介しておくことにします。来年はもうちょっと定期的に更新できるように頑張っていきたいなあというのが個人的な抱負です。
では以下で最近読んだ本を10冊紹介します。
現在B.LEAGUE常務理事・事務局長である作者が、どのように B.LEAGUEを立ち上げ、軌道に乗せてきたかについて書いた本です。B.LEAGUE立ち上げの前には国内に男子バスケ団体が2つある状況が続いており、それが原因で日本はオリンピックにも出場できなくるという危機的状況にあったことを本書で初めて知りました。
日本とアメリカにおけるスポーツビジネス運営の違いと、アメリカの方法論を参考にしたマネジメント、協会全体としてデジタルを活用したマーケティング戦略のところは読んでいて非常に勉強になりました。デジタル活用については近年のホットトピックになっているので一般の企業に勤めていても参考になるところは大きいと思います。
一方、ここまで進んだ取り組みができたのはゼロから立ち上げたからこそという側面も強く、既存のやり方を変革するという場合にはまた違うアプローチが必要になるでしょう。
テクノロジーの地政学 シリコンバレー vs 中国、新時代の覇者たち
- 作者: シバタナオキ,吉川欣也
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2018/11/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
テクノロジーの今後に興味のある人にとっては絶対に読んでおいた方がいい一冊だと思います。タイトルにある通り、シリコンバレーと中国は今新しいテクノロジー企業が生まれる中心地となっています。人工知能、モビリティ、フィンテック、小売など今後大きなブレイクスルーが期待される分野において、シリコンバレーと中国それぞれにおける市場の全体感(どのくらいのお金がその分野に流れているかなど)、メインプレイヤー、どのようなインパクトがすでに生まれているかが綺麗に整理されています。
本書で全体感をしっかり押さえたあとに、一番興味のある分野について自分でどんどん深ぼっていくという使い方ができると思います。定期的に何度も読み直す一冊です。
著者の一人であるシバタナオキさんのnote「決算が読めるようになるノート」は、様々な企業の決算情報から読み取れるビジネスインサイトが毎週紹介されるのでとても勉強になっています。毎月1000円ですが、無料版もあるので興味のある方は無料版から始めてみてもいいと思います。過去のノートをまとめて1冊の書籍(MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣)にもなっています。
アニメ化もされた 『氷菓』をはじめとする「古典部」シリーズでおなじみの米澤穂信の最新刊。この作者のミステリは本当に質が高いうえ、本書や古典部シリーズのような高校生を主人公にした青春小説的世界観から「儚い羊たちの祝宴 」や「満願」のような本格ミステリまで作風の幅が広いのが特徴です。本当に力があるからこそできることだと思っています。
本作は図書委員の2人が主人公で、学生として日常生活を送るうえで出会うちょっとした謎を解いていくという流れのストーリーが複数収録されています。全体的には学生の世界をベースにした爽やかなテイストなのですが、毎回謎を解決したあとに残るちょっとした後味の悪さがスパイスになっています。読みやすい文体で軽く読めると思っていたところに思いがけない一撃という感じ。謎解きにもひねりがあって「これはこういうオチだろう」と思っていたこちらの予測を気持ちよく超えて来てくれます。年始のお楽しみ読書にオススメの一冊です。
同じく米澤穂信作品。「本と鍵の季節」を読んだ流れで手にとりました。こちらは「本と〜」とはうって変わっての本格ミステリ。古書店で働く主人公のもとに、ある雑誌を探しているという客が現れるというところから話ははじまります。ある作家の作品をすべて集めて欲しいというその客の依頼を受けた主人公が動いていくうちに、過去のある事件が浮かび上がってきて...というお話。
この主人公が集める作家の作品は全て作中作として実際に読めるのですが、それぞれがすでに面白い。芥川龍之介の「藪の中」のような結末のはっきりしない作品(リドルストーリーというらしいです)なのですが、それぞれ独立した話でありつつ、全体としては物語のなかで大きな意味を持つという構成に、ページをめくる手が止まらずカフェで一気に読んでしまいました。この完成度の作品にはなかなか出会えないと思うほど面白い作品でした。
ちなみに本作品の中で紹介されていた世界三大リドルストーリーのうち、マーク・トウェインの「恐ろしい中世のロマンス」はこちらで読むことができました。世界三大と呼ばれているだけあって完成度の高い短編でした。
テレビ朝日の人気番組「フリースタイルダンジョン」でラスボスを務め、来年1月11日に武道館コンサートを控えるラッパーの般若の自伝です。
子供の頃はいじめられっ子だったという著者が日本語ラップと出会い、それからずっとシーンの第一線を走ってきた様子が綴られています。ラップを始めたことで憧れの対象だった長渕剛と親交を深めるようになったところに夢を感じますね。
子供が生まれた時、自分より先に長渕に抱いてもらったというところに本当に長渕剛を尊敬しているということを感じます。
最近はTeststeroneという方と一緒に筋トレに関する本を出しています
(筋トレ×HIPHOPが最強のソリューションである 強く生きるための筋肉と音楽)。ワークアウト用の楽曲を書き下ろしたそうですから相当です。正直読むかどうか悩むところです笑。
1月の武道館ライブ、行きたかったなあ....でも仕事が泣
塩野七生の「十字軍シリーズ」第1巻。文庫になったのをきっかけに読んでみようと手に取りました。
歴史上複数回行われた十字軍遠征。それがどうやって始まったかというところから第一次十字軍の結果どうなったかということが詳細に綴られています。世界史の授業では「1096年 第一次 十字軍 結果:イェルサレム王国樹立」くらいしか触れられなかったと記憶してますが、その背後にある膨大な物語(遠征途中に直面するコンスタンティノープルの皇帝とのいざこざやトルコ兵士との戦闘など)は読んでいて圧倒されるような迫力があります。
この本一冊書くだけでも世界各地に保存されている数多くの歴史書にあたり、それぞれを付き合わせてその記述の妥当性などを検証する作業が必要になるはずで、その労を想像すると感服のひとことです。これだけ良質な歴史書を日本語で読めることに感謝の念すらでてきます。
一巻ですらすごいボリュームですが、それでもまだ十字軍の物語は始まったばかり。第2巻ではイスラムの英雄サラディンが登場するということで今から読むのが楽しみです。
歴史と言えばこのシリーズも外せません。元ライフネット生命社長で、今はAPUの学長を務める出口さんのライフワークとなっている歴史シリーズの一冊です。
出口さんの歴史に対する造詣の深さはかねてより話題になっている通りですが、その才能が遺憾無く発揮されています。1000年区切りで人類史上に起こった出来事をまとめており、同じくらいの時代においてヨーロッパでは何があってアジアでは何があったかの比較がしやすくなっています。歴史における縦軸と横軸の整理がしやすい構成になっているのが嬉しいです。
最近2巻目が発売されました。年末年始で時間のある今、しっかりと腰を据えて学びたいと思っています。
「真説・佐山サトル タイガーマスクと呼ばれた男」を読んだ勢いでこちらも読破。
長州力へのインタビューを軸に、数多くのプロレス関係者への取材を重ねてできた一冊。タイトルの通り、軸は長州力という人間についてなのですが、長州力という人間は長きにわたって日本のプロレスシーンの中心であったことから、日本のプロレスの歴史的イベントをほぼ網羅するような内容になっています。章の中にはほぼ長州が出てこないところも存在します。Uインターの安生洋二によるヒクソン道場破りのエピソードが紹介されている章が例として挙げられます。
ただ、安生選手はのちに(1995年)新日本プロレスがUインターとの対抗戦を東京ドームで行う際に長州力と一騎打ちをするという形で大きな関わりを持ちます。ちなみに長州力のモノマネで鉄板ネタの「キレてないですよ」の元ネタとなったのは、この安生洋二との試合後に記者から受けた質問に対しての長州の答えだったりします。(ただし、そのとき長州が言ったのは「キレちゃいないよ」というところが正確な内容らしいです)
話を戻すと、自伝的著作に日本のプロレス界で起きた大きな出来事がだいたい網羅されるくらい、長州力というプロレスラーの存在が日本のプロレス界において大きな存在だということだと理解しています。
いち選手としてだけでなく、社長、現場監督など様々な顔を持ってきた長州力というプロレスラーについて知るにはこれしかないという一冊になっています。
ちなみに長州には「俺はお前のかませ犬じゃねぇぞ!」発言や「死んだら墓にクソぶっかけてやる!」発言、「コラコラ問答」など、話題になるような発言が多く、それらの背景をちゃんと知れたのもよかったなと個人的に大満足です。
中野京子の本は面白い!
「怖い絵」シリーズが大ヒットし、2017年には「怖い絵展」が 開かれるほどの人気になりました。絵が書かれた当時の時代背景や、絵の中に描かれているものの意味を知ることでより深くその絵を理解できるというコンセプトで生まれた本シリーズは読者の知的好奇心を大きく刺激し続け、新しい発見という喜びを届け続けています。
そんな中野京子の最新作は、「へんないきもの」でおなじみの早川いくをとの共著。絵画の中に登場する生き物につっこみを入れていくスタイルです。
他の「怖い絵」シリーズと同様、各章のはじめに絵画作品を一つ紹介して、そのあと内容について深く掘り下げていく流れなのですが、後々言われれば確かに変だという内容が、最初にその絵を見た段階で全然わからないことが多いのです(笑)ここで紹介されている作品のほとんどについて、美術館に飾ってあったら間違いなくスルーしてしまう自信があります(笑)やはり、背景知識をしっかり持っておくということはアンテナの感度を高めるということに繋がってくるという意味で重要なんだなあとつくづく思います。
GoogleにArts&Cultureという世界中のアート作品を紹介するアプリがあり、最近は毎日少しづつそれを眺めるということをしています。2019年の習慣にしたいと思うことのひとつです。
最後の10冊目はこちら。
あまりに自分の生活圏と環境が違い、「本当に日本の話?」と思わざるをえないくらいインパクトのあるエピソードで溢れているルポルタージュ。
「魔窟」。この本を読んでいるときに思い浮かんだ西成の率直なイメージがこちらです。そこでは仕事も人々の生活も、さらには人間そのものも私の知っているものとは大きくかけ離れていました。
銭湯で出会った、他の人には見えない「英作」という男性に向かって怒鳴り声をあげながら手に握りしめたカミソリを振り回す男。人の命がとても軽く扱われるビル解体現場。怖いもの知らずに思える著者でさえヤバイと近づけなかったハッテン場....
紹介されるトピックがどれも濃すぎる。あまりにクレイジーすぎてむしろ逆に見てみたいという気持ちすら出てきます。いや、そう思わせるのは実際に西成で仕事をしつつ暮らしてみた著者の経験と描写力のなせるワザなのかもしれません。
この本を読み終わったあと、作中で紹介されている場所をGoogle Mapでチェックしてみました。実際にそこに足を運ぶ勇気まではない私としては、実際に存在しているところを確認できただけでとりあえずはよしとしようと思っています。いつか、何かご縁があれば実際に訪れてみるのも悪くないかな...? まあ、いつかは(笑)
Google Mapで西成付近を調べていたときに発見したのですが、飛田新地のあたりの街並みもしっかり見られるんですね。このあたりをカメラを背負った人が歩いたということですが、相当危険だったんじゃないかと心配になってしまいました。Googleさん、無茶なさらずに....
今後も定期的に読んだ本を紹介できればと思います。次のトピックはこの正月休みに読む予定の本を紹介しようかなと考え中です。
4月から始めたこのブログもなんとか細々と続けることができました。来年もできるだけ続けていきたいと思っています。
目を通してくださっている皆様には感謝申し上げます。2019年まであとわずか、どうか良いお年をお過ごしください。
そして、2019年もどうぞよろしくお願いいたします!
『MOTHER』シリーズはなぜこんなにこころに残るのか? ほぼ日鼎談:糸井重里とホルモン亮君とケニー・オメガ
ブログの更新を最近サボっていたらあっという間に年末になってしまいました...。
読んだ本も溜まってきていて、どこかでまとめて紹介したいと思いつつ、今日はこちらについて簡単に書くことにしました。
日本を代表するコピーライターのひとり、糸井重里の会社「ほぼ日」のサイトをふらっと覗いてみたら見つけた素敵な鼎談。
糸井重里が昔つくった『MOTHER』というゲームについて、大ファンだったというマキシマムザホルモンの亮君と新日本プロレスIWGP現チャンピンオンのケニー・オメガの2人をゲストに糸井重里と語り合うという企画です。
私がプレイしたのは『MOTHER2』なのですが、ご多聞にもれずゲームの世界観にどっぷりはまり、夢中になってプレイしました。
いまでも大好きなゲームの一つなのですが、それについてまさかケニー・オメガが語るとは!プロレス大好きなわたし(来年1月4日、通称1.4の東京ドーム大会ももちろんみにいきます)としては絶対に見逃せません。
『MOTHER』シリーズが好きなひとは多く、亮君もケニーも同様にその独特の世界観に惹かれたということを話しています。このゲームは何度もプレイしたくなるような魅力があったり、自分の人生に強い影響力があたえるようなものであるということですが、何がこのゲームをそんなに特別にしているのでしょうか。
この鼎談を通じてそのうちの3つが明らかになったように思います。自分なりに感じたことを書いてみます。
1. 糸井重里流『ちょっとした「気持ち悪さ」』がスパイスに
この鼎談の中で、何が『MOTHER』をそんなに魅力的にしているのかと問われた時、糸井重里が真っ先にあげたのがこちらです。
糸井:他のゲームが演出する気持ち悪さは、
「こういうの怖いでしょ?」って、
わかるようにやるんです。
でも、ぼくが『MOTHER』で
表現する気持ち悪さは、
わからないように入っています。
例えば、フリーマーケットみたいなところで、
番人のいないストアがあって、
そこでは好きに泥棒ができます。
見つかっても強制的に
捕まったりはしないんだけど、
あとでみんなに
「お前が盗んだことを知ってるよ」
みたいに言われるところがある。
『MOTHER』には、
そういう気持ち悪さがあります。
こころが咎めるとか、悪い気はしないとか、
わかりにくいよろこびやら、
わかりにくい後ろめたさやら、
そういうものが「気持ち悪さ」になって、
あのゲームに入り込んでいます。だから、なんどやっても
やり切った気がしないんだと思う。
やるたびに自分の心がうつっちゃうから。
このパートを読んだ時に私が思い出したのは、 『クロノトリガー』という別のゲームのことでした。お祭りをやっている広場にあるお弁当を食べると体力が回復するのですが、のちにそのお弁当はおばあさんがおじいさんのためにわざわざ作ってくれたものだったということがわかるというイベントがあるのです。
物語の進行には全く影響のないイベントなのですが、なんとなく悪い気持ちになり、周回プレイをする時にはそのお弁当に触れないようにしようと思ったことをいまでも覚えています。
明らかにそのおじいさんに感情移入をしてしまっており、お弁当を食べてしまったことに対して軽い後悔の念を持っています。この時点で完全にゲームの世界にはまり込んでいるのです。こういう「取り返しのつかないことをしてしまった」という良心の呵責を引き起こしてその世界観に感情移入させるということを意識的にやっていたという点で、糸井重里の非凡さが改めてわかります。
どれだけ人間のことをしっかり理解していればこんなことができるんだろうと、ちょっと怖くなるくらいです。
その他にも妙に残酷な描写があったり、人に話しかけても全く意味不明の文章が帰ってくる街があったり、得体の知れない恐怖をあたえるような要素がこのゲームには散りばめられています。基本ポップな絵柄なだけに、ギャップ効果で一層恐怖を感じるのですが、これもこのゲームを強く記憶に残るものにしているに違いないでしょう。
ひとは、感情を揺すぶられたできことは覚えているものです。
2. 「おもしろくない部分」もしっかりつくる
クリエイターの人には当然のことなのかもしれませんが、個人的にはここはすごい納得感がありました。
つまり、「おもしろくないところ」が
ちゃんとできてないと、
おもしろいところには目がいかない。
話の盛り上がるところで最高に盛り上がってもらうために、そうでないところは変な刺激を与えないように作らないといけないということかなと私は理解しました。
メリハリをつけるというか、いざという時にちゃんと集中してもらえるように、それ以外のところではリラックスしてもらえるように気をつけてデザインしないといけないということでしょう。
この振り幅が大きいと、盛り上がりのところが記憶に残りやすいのだと思います。もうずっとクライマックスです!のような部分がずっと続いても、集中力が追いつかない。他の場面も同じくらいのテンションで続いてしまうと埋もれてしまって記憶に残りづらくなりますよ、ということなのかなと。
だからこそ、盛り上がらないところはちゃんと気を抜いてもらえるようにデザインすることが大事ということだと思います。
これって、一番わかって欲しいところがしっかり相手に伝わるようにコミュニケーションしましょうということと一緒ですよね。色々言われたけど、結局なんだっけ?とならないように工夫しましょうという話ですよね。
この辺りってゲストの2人はあまり深くつっこんでなかったんですが、おそらく2人とも肌感覚で深く理解していたからなんだろうなあと後から思いました。ライブにせよプロレスの大会にせよ、メインの曲や試合に向けて流れを作るということをずっとやってきていますから。
3. 結局、感情移入こそがすべて
1と2で書いたことと被るところが大きいのですが、『MOTHER』がここまでひとのこころに残る名作となっているのは、物語に感情移入させる力がすごい強いからだと自分の中では結論が出ています。
鼎談の初めの方で、ケニー・オメガは自分の人生における『MOTHER』の存在についてこう語っています。
『MOTHER』というゲームには、
私たちのまわりの世界で起きていること、
現実の世界のできごとが詰まっています。
じぶんの人生に通じることは、
そこから学ぶことができるし、
じぶんの人生に適用することもできます。『MOTHER』での体験は、
じぶんのまわりで起きていることや、
じぶんの少年時代を理解するための
手助けになっていたようにも思います。
とくに『MOTHER2』は、
あらゆるものごとに、
いいこと、かわいいこと、
ゆかいな側面があるということを
教えてくれました。例えば、最初のほうで、
いじめっこのフランクと戦いますが、
彼はゲームセンターの後ろに
ロボットをかくしてるような悪いやつです。
でも、最終的に彼は私を尊重してくれるし、
手助けをしてくれるようになります。当時、私が学校に行けば、
現実の世界にもいじめっこはいました。
人生はゲームのようにシンプルではないので、
簡単にいじめっこと仲良くなったり、
やっつけたりできるわけではありません。でも『MOTHER2』は、
すべてのものには「いい部分がある」ことを
教えてくれました。
最終的に良くはならなくても、
すくなくとも悪いことがちょっとは良くなる、
そういうことを教わったような気がします。
『MOTHER』から教わったことは大きい、自分の人生に適用できる学びが多かったと熱く語っており、私もそうそう!と思っていたのですが、このゲームが好きな人で同じように感じる人は少なくないんじゃないかと思います。
完全に『MOTHER』の世界観に没入していた様子がわかりますが、ではなぜそんなに感情移入させる力が強いのか。
それは、このゲームにはプレイヤーをゲームの中の世界に取り込んでいく仕掛けが数多く含まれており、それが非常にうまく機能しているからだと感じています。
先に述べた、ちょっとした気持ち悪さのエッセンスもそうですが、他に鼎談で語られていたところで例をあげると、キャラクターの設定が本当にしっかりしている。
ストーリーに関わってくる部分だけではなくて、あるこのキャラクターだったらこういうものが家にありそう、というアイテムが実際にそのキャラの家にはあります。つまりは各キャラクターの背景がしっかり作られており、そういった細かいところまでしっかり作られていることでそのキャラに厚みが出てくる。
その結果、
「もしかしたらこいつ、
イヤなところだけじゃなくて、
いいところもあるのかも‥‥」
と思わせるくらい余地がでてくる。ここまでくるとキャラに対して感情移入するようになってきます。感情移入ができるようになるレベルになれば、もう心の中には強く残るようになりますよね。
例えば、世界史の教科書だとなかなか覚えられないのに、歴史物のマンガ、例えば『キングダム』とか『チェーザレ』とか『イノサン』を読むと春秋戦国時代やイタリア・ルネサンス期、フランス革命あたりの流れがバッチリ頭の中に入ってきますよね。三国志なんてめちゃめちゃ多くの人が登場してくるのに、誰がいつ頃どんなことをしたかということを超詳細に覚えているひとがいます(笑)
マンガではキャラクターに対しての情報量が多く、読者が心を動かされて感情移入する部分が多いからこそ、教科書と比べて圧倒的に記憶に残ると理解しているのですが、『MOTHER』でもそれが遺憾無く発揮されていると思います。
主人公の喘息設定は、そういう弱いところを入れることでみんなに応援してもらいたかったから、と鼎談中で糸井重里が語っていますが、こういう細かいキャラ設定にも気を使っていることがわかります。
別の例としては、『MOTHER2』をプレイするとき、はじめに『あなたにとってのヒーローは?』という質問をされます。これに対する答えが、実際にゲームの中で反映されるのです。プレイヤー自身とゲームの世界のつながりを深める非常にいい仕掛けだと思います。こういうちょっとしたことでもグッと自分ごとのように感じるようになります。
ネタバレになってしまうかもなので詳細には書きませんが、他にもプレイヤーをゲームの中に巻き込むような演出が要所要所ででてきます。
ここでさらに面白いと感じるのは、そういう演出が出てくるとちょっと嬉しく感じるんですよね。ゲームの側から自分もその世界の仲間ですと言われているような気がして。
特にゲームの最後のアレには本当にグッときました。こんなゲーム初めて!と思ったのを覚えています。
こういう仕掛けが働いて、プレイヤーは『MOTHER』を進めていくうちに自分でも気づかないくらい自然にエンゲージしていくようになります。そして自分がゲームの世界の登場人物のひとりであるかのように感じ、このゲームに強い愛着を持つようになるのです。
これを意識的につくった糸井重里という人は、本当にすごいひとだと改めて感じました。本当にこわい、才能がありすぎて。
この他にも、「仕事」や「チームプレー」といったトピックでも非常に勉強になることが多くありました。2018年の最後にこんなに素晴らしいコンテンツに出会えて本当によかったなあと思っています。
『MOTHER』好きの人にもそうでない人にもぜひ読んでもらいたい内容です!
ほぼ日についての本も最近読んだのですが、こちらも面白い。ほぼ日は今年上場しましたが、それに違和感を感じるひとは少なくなかったようです。本著ではそういった疑問に対してもしっかり答えを出してくれています。
ほぼ日手帳も欲しくなっちゃったなあ。これまで手帳使ってこなかったけど、使い始めてみようかな。
ほぼ日手帳 2019 weeks MOTHER2/こーひーを のんでってください。 1月始まり ウィークリー
- 出版社/メーカー: ほぼ日
- 発売日: 2018/09/01
- メディア: オフィス用品
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これで完璧!popIn AladdinがAmazon prime videoにも対応!
この3連休の初日、11/23(金)にpopIn Aladdinに大型アップデートがひそやかに行われました。この日たまたま公式ページを訪れて偶然気づいたこのアップデート、超重要にも関わらずアナウンスが静かすぎて驚きました。
いやいや、これは大ニュースですよ?アップデートのメールとかくれてもいいじゃないですか。そういうレベルの話ですよ、これは。
そのアップデートの内容はこちらです。
本日、V0.5.2システムアップデートを開始いたしました。ご要望の多かったAmazonプライム・ビデオを搭載し、よりエンタメコンテンツの幅が広がりました。ぜひ体感してください。#popinaladdin #ポップインアラジン #寝室シアター
— popIn Aladdin (@popIn_Aladdin) November 23, 2018
きましたよ。ついに。
はじめはYoutubeとAbema TV。その後初めてのアップデートでNetflixとDAZN。
あとはAmazon Prime Videoが観られれば完璧なんだけどな....と思っていたところに今回のアップデートです。完璧です。popIn Aladdinはこれをもって完璧になりました。
早速ホーム画面からシステムアップデート。
おおおお、確かに「Amazonプライム・ビデオ」のアプリ追加がアップデート内容に含まれています。このほかにも子供による誤操作防止機能やライト設定の変更機能もできるようになりました。
迷わず「今すぐダウンロード」を選択し、しばらく待ちます。本体からすごいファンの音がしますが慌てないように。ファンの音が落ち着いた頃には....
来た!これですよ。
Netflixの隣にちゃんと追加されました。これで主要な動画ストリーミングサービスはだいたいカバーできたといえるでしょう。
観たいと思った動画コンテンツのほとんどはpopIn Aladdinの大画面と高音質で楽しむことができるようになりました。
「House of Cards」も「ウォーキング・デッド」も「SUITS」も「バキ」も「Game of Thrones」も「ジョジョの奇妙な冒険」も楽しめます。
primeビデオではないコンテンツもAmazonでレンタルなり購入して観れるようになったので、邦・洋問わず映画コンテンツだって観れてしまいます。
とりあえず今は「有田と週刊プロレスと」をずっと流しています。
これ本当面白い。早く次のシーズンが観たいです。
あとは最近SF映画で学ぶ科学の本を読んだので、「インターステラー」「オデッセイ」「マトリックス」あたりも改めて観てみようかと思っています。この本は面白かった。
ちなみに今回のアップデートを受けて、2週間ほど前に買ったAmazon Fire TV stickが完全にお役御免になりました。もう少し早くこのアップデートについて知っていたらと思うと、嬉しさもありつつもっと早く言って欲しかったという気持ちもあります。とりあえずFireTV stickはメルカリかAmazon行きが決まりました。
それにしてもpopIn Aladdinのサービスアップデートの速さには驚きますね。観るべきコンテンツの拡充については今回のアップデートをもってある程度ひと段落ついたのかなと個人的には思っており、次の一手がどんなものになるかがとても楽しみです。
IFTTTとかに対応してくれるとGoogle Homeとかで音声操作できるようになるからさらに楽しくなるんだけどなあ。ちょっとそれにも期待してます。
その他popIn Aladdinについての記事はこちら
ものすごく科学的で、(その割には) ありえないほど面白い『すごく科学的 SF映画で最新科学がわかる本』
- 作者: リックエドワーズ,マイケルブルックス,Rick Edwards,Michael Brooks,藤崎百合
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2018/11/19
- メディア: 単行本
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350ページを超えるそこそこ厚みのある本だが、一気に読んでしまった。
本書は、そのサブタイトルにあるとおり有名なSF映画を題材に、そこで取り扱われている科学的トピックを解説していくという内容になっている。
誰もが知っている映画をネタに、宇宙やタイムトラベル、人工知能や遺伝子などの最新科学について学べるという非常に為になる一冊だ。
STEM教育が叫ばれる中、少なくとも今話題の科学技術については理解しておきたいと考える方にはオススメである。特に、もともと文系で理系科目には苦手意識があるというような人には本書はまさに最適な科学の入門書になるのではないかと思う。
本書では、『オデッセイ』を題材に『火星』を取り上げるなど、各章でひとつの映画と、それに対応する科学トピックを取り上げている。この時、論点が明確になるように必ず章の最初にその章で考える3つの問いを設定している。例えば第1章の『オデッセイ』では「どうやって火星にいくのか?」「火星での休暇は健康にいいのか?」「本当に火星で生きていけるのか?」という疑問が設定される。第5章『バック・トゥ・ザ・フューチャー』では「タイムトラベルは可能なのか?」「タイムマシンの作り方とは?」「自分自身を歴史から消すことはできるのか?」である。
これらの問いに答える形で説明が進んでいくのだが、論点が明確になっているので、読んでいて迷子になることがない。つまり非常に読みやすく、理解しやすい構成になっている。
私は理解が悪いので、科学の本を読んでいると一行一行理解しようとエネルギーを使いすぎるのか、今何故この話をしているのか迷子になることが少なくない。1章読み終わったあとでその内容を振り返ろうとしてもうまく要約できず、実は何も学んでないということに気づき非常に残念な気持ちになることがある(今これを書いていても悲しくなる)。そんな私でもついていけたので、本書が非常によく構成されていることは間違いない。
本書が様々な科学のトピックを取り扱いつつ、説明がシンプルでわかりやすいものになっているのはひとえに著者の力だろう。リック・エドワーズというテレビ司会者とマイケル・ブルックスという科学ジャーナリストの共著であるが、それぞれの専門能力が本著では遺憾無く発揮されていることがわかるだろう。
難しくなりがち、時にはシリアスになりがちな微妙なトピックもあるが、著者のユーモアでうまく包まれており、クスリとしながら読み進めることが可能だ。
例えば、火星で長い間暮らさなければならなくなった場合の食料のメニューは下記のようになるだろうと紹介されている。
人間が空想できることは全て実現可能であると言われている。
SFで描かれた内容が将来実現するかもしれないと思うとワクワクすることも少なくないが、現段階の科学でできること、わかっていることを理解しておくことは非常に重要だと感じる。
SF作品が好きな人には刺さる一冊であることは間違いない。この本をきっかけに科学に興味を持つ人が増えていくといいと感じさせるような作品だった。
科学を題材にした作品といえば、今ジャンプで連載中のこちらも紹介したい。
科学文明が滅びた後に一から文明を再興していく様子はシンプルに心躍るものであり、今の生活においていかに科学が重要不可欠なものであるかがよくわかる。
新日本プロレス x しまむらのコラボアイテムのクオリティーの高さに驚き!このコラボ毎年やってるの?
きっかけは真壁刀義(@GBH_makabe)のこのツイート。
おぅ‼️俺様だぁー❗️今日から、
— 真壁 刀義 (@GBH_makabe) November 21, 2018
毎度お馴染み大好評の「しまむら」&「新日本プロレス」のコラボ 超豪華’最強福袋‘5点セットが発売される😆‼️各店舗10セット限定だから早めにゲットしてくれょ‼️マジ良い商品だぜぇ❗️#しまむら #ブラックフライデー #njpw pic.twitter.com/7HnAxRbLH3
マジか!
しまむらとのコラボとは。しかも毎度お馴染みってことは恒例なの?知らなかった...。
仕事中に何気なしに開いたTwitterでキャッチした私的ビッグニュース。各店舗10セット限りって結構品薄なのでは...いや、今日(11/21)から発売だからまだいけるかも。
もう脳は完全にこのアイテムに支配されました。
仕事を終えて帰宅中、蒲田駅で途中下車してしまむら蒲田店へ滑り込み。蒲田駅使ったの人生で二度目だよ。
わざわざ立ち寄った甲斐あって、最後のひとつをゲットしました!ちょうどLサイズが残っているという奇跡。これは嬉しかった。。。
あ、福袋ってバッグの中に入ってるスタイルなのね。
今自分が使っているバッグとほぼ同じ形。だからこそこの使い勝手の良さがわかるというもの。ちなみに今使っている方は無印良品で買いました。
中にはニットキャップ、トレーナー、ジャケット、スウェットパンツの4点セット。これで3000円。何かの冗談かってくらい安い。
こんなに安いのにクオリティが非常に高い。デザインがいいだけでなくモノもしっかりしている。
ジャケットとトレーナーはこんな感じ。ジャケットは裏地がボア素材で暖かい。これからのシーズンでヘビーユースすることに決定しました。
ニットキャップにはライオンのロゴ。このワンポイントがすごいいい味出してる。
スウェットパンツにも左のポケットの下部に同じライオンの刻印入りのワッペンが。
これはだいぶ唆る。
ひとつひとつのアイテムがすごいベーシックなデザインになっているので、普通に他の服と合わせて普段着で使える。もちろんフルセットで揃えても全く問題ないと思う。
着こなしに困って寝巻きにするアイテムが一つもない福袋は私の人生でこれがはじめてです。
これは本当に買って後悔ゼロのナイスアイテムでした。まだ買えていない方は急いだ方が良いかもしれませんよ。
帰りに蒲田駅直結の本屋さんで週刊プロレスの選手名鑑2019を買いました。
プロレスラー選手名鑑2019 (週刊プロレス2018年12月9日号増刊)
- 作者: 週刊プロレス編集部
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2018/11/21
- メディア: 雑誌
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この号の情報量半端じゃあない。各選手の本名、生年月日、デビュー戦、得意技から趣味特技、好きな有名人などが網羅されています。オカダの趣味・特技に「株」ってあったのがすごい意外でした。
あと驚きだったのは、女子レスラーに美人が多かったこと。
静かなるアップデート!小さくとも重要な変更 - popIn AladdinのYoutubeにログイン機能が追加
今日久しぶりにpopIn AladdinでYoutubeを見ようとしてはじめて重要なアップデートが行われていたことに気づきました。
最近はずっとpopIn AladdinではNetflixでバキしか見ていなかったのでこの変化に気づくのが遅れてしまいました。
はじめは「Youtubeのインターフェースがちょっと変わったな」程度にしか思わなかったのですが、よく見るとこの変更でログイン機能が追加されています!
これによってアプリやwebで見た場合のYoutubeとほとんど同じ機能が使えるようになりました。
さらに重要なことに、自分のアカウントにログインできるということはスマホなりPCなりでいつも自分が見ている動画をベースにしたレコメンド機能もpopIn Aladdin上で動くようになるということです。
見たいコンテンツを探す時にこれがあるとないとでは大違いなので非常に助かります。
実は以前にはこのログイン機能がなく、いちいち自分の見たいコンテンツを検索しないといけなかったのがちょっとストレスだったんですよね。おすすめ動画ででてくるコンテンツが自分好みのものになって本当に楽です。誰かがTwitterで「検索できればいいでしょって考えはダメ。今は画像である程度検索できるようになってないとユーザーが逃げてく」的なことを言っていたのですが、身をもって実感しました。
さらに、もう一ついいと思った追加機能がこちら。
popIn Aladdinとスマホのリンクです。
Wi-Fiでリンクしたり、テレビコードを使ったりとオプションがあります。リンクをすると、スマホのYoutubeアプリで再生した動画をpopIn Aladdinにキャストすることができるようになります。
最初は正直この機能の意味がよくわかりませんでした。
スマホのYoutube動画をpopIn Aladdinにキャストするなんてことをしなくても、普通にpopIn AladdinのYoutubeで再生すればいいんじゃないの?と。
この機能の素晴らしいところは、スマホをコントローラーとして使用できるようになるところです。
当然といえば当然ですが、YoutubeのインターフェースはpopIn Aladdinのリモコンに最適化されていません。なのでpopin AladdinのコントローラーでYoutubeを操作するのはなかなか大変だったりするのです。
いや、カーソルの動きがあまり滑らかでないので画面上を動かすのにちょっと時間がかかるくらいなのでそこまで大変ではないはずなのですが、スマホアプリを操作する際のレスのスピードに慣れた今、この遅さはなかなか耐え難いストレスを生むものだったのです。特に画面上でパスワードとか入力する際は地獄でした。
このストレスが解消されるというのは非常に大きな意味を持つと個人的には感じています。
しかしどんどんpopIn Aladdinが使いやすく便利になっていっていますね。これぞ現代の家電って感じがします。今後のアップデートにも期待大です!