THE戯言

Quitters never win. Winners never quit.

<短文><雑記>これは当たりだ!スパイシーチキンマックナゲット

ワールドカップ日本 vs ポーランドの一戦がまもなく始まろうとしている中わざわざ書くことでは全くないのですが、今マクドナルドで期間限定で発売されているスパイシーチキンマックナゲットがとても美味しかったので勢いで書いてしまいます。

 

www.mcdonalds.co.jp

 

これはうまい、うまかった。

 

最近のマクドナルドの新メニューの中ではダントツで好みに刺さりました。

 

辛さでKOされないように、との注意書きがありますが、そこはそれ。中本のようなコアファンを相手するわけではなく、あまねく世界中の人に食事を提供していらっしゃるマクドナルドさんです。そこまで攻撃的な辛さではありません。

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というか、ちょうどいい!確かにこれ以上辛いとちょっとお子様には辛いかも、というギリギリのラインの辛さで、スパイシー好きも満足できそうな刺激です。

 

ニンニクがまたいいんですよね〜。味に力強さを添えてる感じで。

 

ソースも通常のBBQ、マスタードに加え期間限定の2種類(スパイシーソースとサワークリームオニオン)が選べます。

 

残念ながらスパイシーソースが売り切れだったので普通のBBQでいただいたのですがそれでもうまい。

 

そんなに繊細な味でもないのでこれ以上語ることも正直ないのですが、明日もまた食べようかなと思わせてくれるレベルの美味しさでした。

 

レギュラーメニュー化希望

 

テーラーメイドの衝撃<DIFFERENCE>

6月の頭に従兄弟の結婚式がありました。

 

冠婚葬祭イベントは久しぶりだったので、礼服まだ着れるかなと心配になって確かめてみたら案の定。あちこちピチピチで限界でした。

 

という訳で礼服を新調することにしたのですが、その際にお願いしたのがこちら。《DIFFERENCE》という、オーダースーツを専門に扱っているお店です。

 

面白いなと思ったのが、基本メインのタッチポイントがオンラインであるところです。店舗への訪問日時をまずはオンラインで予約します。その際に購入予定のアイテムや利用シーン、予算感、フィット感の希望などについて簡単なアンケートがあります。実際に店舗にお邪魔してテーラーさんと相談する際にはここに記載した情報をもとにするので話がスムーズです。あらかじめ来店する時間は指定してあるので他のお客さんの対応を待ったりすることもありません。

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店舗は高級感あふれる空間になっています。全体的に濃い木目調で、照明も明るすぎず落ち着いた雰囲気です。テーラーメイドとは特別な経験であるというストーリーに沿ってデザインされているのかなと感じました。

 

ちょっと話はそれますが、このお店は佐藤可士和のトータルプロデュースだそうです。DIFFERECEのweb UIが非常に良く、リアル店舗の高級感を損なわないシャープなデザインとユーザーが迷うことなく操作を完了できる使いやすさが並存していて本当にセンスいいと思っていたのですが、彼が関わっていたのを知って納得しました。

話を戻し、店舗では採寸を行います。その後ある程度自分の体にあったサンプルアイテムを着用しつつ、袖丈やパンツの太さ、長さを自分の好みにあうように調整していきます。サイズ感やシルエットなどのトレンドなどについてテーラーさんに質問するといろいろ教えてくれます。プロからいろいろアドバイスを受けられるというところはこういうオーダーメイドのサービスを利用する際の大きなメリットだと思います。

 

驚いたのは価格と納期。オーダーメイドの割には決して高くなく、しかもオーダーしてから2~3週間ほどで受け取れます。すでにウェブ予約をする段階で『現在の最短発送日 xx/yy』のようにいつ頃受け取れるのか目安がわかるのもありがたい。特に今回お願いしたのはGW明けで結婚式まであまり時間がなかったので、この短納期には助けられました。

 

実際に出来上がったものをきてみると、まあこれがジャストフィット(当然ですが)。体のサイズにぴったりあう服は本当に気持ちがよく、しかもスタイルも良く見えるのはZOZO SUITを体験した人にはとても良くわかってもらえると思います。特にスーツではサイズ感が重要なので、テーラーにして本当によかったと思った瞬間でした。

 

しかも一度採寸してしまえば、次オーダーする際にはその採寸情報を使用できるので、わざわざ店舗を訪れる必要はありません。サイズ感の微調整も可能で、より自分の好みに合わせたアイテムをつくることができます。ただ自分はどうかと聞かれると、スーツを作るたびにいろいろ相談したいと思うのでやはりショップへ足を運ぶかなと思います。

 

商品ラインナップも様々です

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DIFFERENCE面白い、運営会社どこかなと思って調べてみると、なんとコナカでした。いや、コナカは《SUIT SELECT》も運営しているのでなんとということもないかもしれません。コナカと言うと『吊るしの紳士服』というイメージが強く定着しているので、会社としては《SUIT SELECT》のように別ブランドを立ててこれまでとは違う顧客層を狙っていくという戦略をずっと取っていました。その延長としての《DIFFERENCE》だと思いますが、使ってみてこれはうまくいくんじゃないかなあと思いました。

 

出店する場所も可能な限り店舗の世界観とあうようなところを選んでいるのがわかりますし、これはうまくいくんじゃないかなあと個人的には思ってます。就活生はここでスーツを作るといいんじゃないかなとか思ったり。

 

コナカは最近あんまり業績が振るっていないようなのですが、こういう素晴らしいサービスを提供してくれる会社はぜひとも頑張ってもらいたいと思います。

 

世界中の「われわれ」と「彼ら」の対立問題 - 対立の世紀 グローバリズムの破綻

あなたは今、iPhoneでこの記事を見ているでしょうか。ロシアで行われているワールドカップについての情報をGoogleで調べたり、ハイクオリティのイヤホンをAmazonで購入したりしているとしたら、あなたもグローバル化の恩恵を受けていると言えるでしょう。

 

今ほど世界中の情報や物資、資金が国境を超えてものすごいスピードで流通するようになった時代はなく、これによって私たちの暮らしが豊かになった事はまちがいありません。グローバル化が進んだこの数十年で、10億人というスケールの人たちが貧困から脱出しており、世界は良い方向に進んでいるように思えます。

 

ただ一方で、このグローバル化による変化に取り残されていると感じ、不安に思っている人たちも少なくありません。2015年12月の調査で「世界はよい方向に向かっている」と答えた人がアメリカでは6%、ドイツ、イギリス、フランスでは5%未満だったということを考えると、むしろネガティブに思っている人が大多数なのかもしれません。

 

イアン・ブレマーの『対立の世紀 グローバリズムの破綻』はそのタイトルの通りグローバル化の潮流の中で生まれてきた、世界各地で発生している様々な対立について論じたものになっています。

 

対立の世紀 グローバリズムの破綻

 

この本で取り上げられている内容は決して新しいものではありません。例えば、『グローバル化の進展に伴って人々の間に経済的格差が広がっており、それが社会の不安定化を引き起こす要因になっている』という主張は決して新しいものではなく、10年以上前から叫ばれていました。

 

問題は、10年以上前から認識されていた問題が今もなお存在し、しかも解決に向かうどころか悪化しているように思われる(少なくともそう思っている人が多くなっている)ということです。なぜそういうことになっているかをしっかりと把握しておきたいと思われるならば、この本は価値あるものとなるでしょう。

  

著者は、グローバリズムがもたらすネガティブな影響には「経済的不安」と「文化的不安」の2つがあると言います。

経済的不安は、単純に言えば雇用がなくなり経済的基盤が脅かされる事から生じます。これは国内企業が自社の生産機能を人件費の安い国へ移転することによる国内の仕事消失、および革新的テクノロジーへの投資が生むイノベーションによる作業の効率化などが要因になります。ここから経済格差が生まれてきますが、それがなかなか是正されないことが大きな問題になっています。

 

もうひとつの文化的不安ですが、これは国境を超えた人の移動が自由になったことで、今までの自分のコミュニティとは異質な人たちが入ってくることで自分の住んでいる環境が変わってしまう事への不安です。移民が問題になりがちなのは根底にこのような不安があるからでしょう。

 

そして、このような不安の高まりは何らかの行動によって現れます。トランプ大統領の誕生やヨーロッパにおける右派ポピュリスト政党の台頭であったり、暴力的な抗議活動、ヘイトクライムなどがその例です。これらは行き過ぎると暴動や排斥運動につながるなど、社会不安を増長させるものであることはまちがいありません。

 

グローバル化やテクノロジーの進化がもたらすな変化に対応できる社会であれば、このような社会の不安定化に対して予防的な対応が取れるでしょう。例えばテクノロジーや教育への投資だったり、格差是正のための再分配を行うことで社会不安をある程度和らげる事ができるかもしれません。

 

このような不安定化を進めるような潮流のなかで注目すべきところとして12の国をあげて、それぞれの国でうまくいっているところ、今後不安な要因を詳細に分析しています。12の国とは中国、インド、インドネシア、ロシア、トルコ、ブラジル、メキシコ、ベネズエラ、ナイジェリア、サウジアラビア、エジプト、南アフリカ共和国です。ここでの分析の鋭さは、グローバルな政治リスクの分析を専門としている著者がその実力を遺憾なく発揮しているところであり、ここのパートだけでもこの本を買う価値はあると思わせる内容になっています。

 

次のパートでは、このようなグローバル化、知識社会化の激しい変化への対応方法としては2つの道があると紹介しています。

 

一つは壁を作ること。これは歴史的にもっともよく採られてきた選択であり、現在も採用され続けているものです。保護貿易による自国の産業保護、メディアやインターネットでの情報統制、および移民制限です。これらは自国の「外」と「内」を分断する壁として機能します。

 

この壁に加え、「内」と「内」を分ける為の壁も存在します。国内における特定の民族、人種、はたまた性別を優遇するなど、その待遇に差をつける方法です。アファーマティブアクションなどの政策もこの一部と言えます。また政府による国民管理システムが、政府が恣意的に壁を作り国民を自分の都合の良いようにコントロールするための装置となりうるというリスクも指摘されています。

 

本書ではインドの生体認証システムを利用して個人の住所などID情報を管理するアドハー(Aadhaar)システムや、中国で急速に普及している個人の社会信用を評価する信用情報システムである「芝麻信用」(sesami credit)が取り上げられています。個人個人の情報を一括管理できるデータベースができることで年金などの公的サービスの提供がはるかに効率的になるなど大きなメリットがある一方、政府が自分たちに批判的な国民を排除するために使われる危険性があり、そうならないように監視するための機能が必要になってくるでしょう。

 

中国の信用情報システムのリスクについてはWIREDが詳細に取り上げています。

<6/27追記>

これに関連して日本版WIREDも関連記事を出していました。この記事では信用情報スコアについてネガティブな面がフォーカスされてますが、これによって便利になったり社会にいい影響を与えてる面もあるわけで、それはまた別に書ければと思います。

wired.jp

 

ただし著者はこういった壁を作る方法に対しては否定的で、どちらかというと「社会契約のアップデート」というもう一つの道を推しています。こちらは社会の変化に取り残される人たちが出てくるのであれば、再分配や投資によって調整していこうという方法で、高税率、高福祉の北欧型社会のイメージです。短期的には社会保障システムでカバーしつつ、中長期的にはグローバルな知識社会を生き抜いていけるような国民を育成できるよう教育に投資していくことが政府に求められるようになると指摘しています。

 

さらには、全てを政府に期待するのではなく、教育や社会保障の一部を民間企業が担うというアイデアもあり、現実に企業年金などのシステムは政府でカバーできない部分を私企業が補うという形で生まれたものだと紹介しています。企業が社会のセーフティネットを提供すると考えは必ずしも新しいものではないのかもしれません。

 

ちなみに、橘玲の最新刊『朝日ぎらい』と内容的にオーバーラップするところがあり、この『対立の世紀』の補助線としてつかえると感じました。『朝日ぎらい』を読んでから本書を読むとこの本のなかで示されている対立構造の原因など深く理解が進むので、あわせて読んでみることをお勧めします。

 

 

『朝日ぎらい』についての書評はこちら。

 

アナログゲームプレイ偏愛「アンガーマネジメントゲーム」

私はボードゲームを含む、アナログゲームが好きです。

 

5~6年前から大学時代の友人たちとプレイするようになり、「カタンの開拓者たち」や「カルカソンヌ」といった超メジャーな海外のボードゲームをはじめ、日本人のゲームデザイナーによって作られた「ラブレター」や「犯人は踊る」といったカードゲームまで幅広くプレイしてきました。

 

日本でも一時期「人狼ゲーム」が盛り上がったので、アナログゲームというジャンルがあるという認知は広がったと思います。

 

アナログゲームには他のプレイヤーと交渉をしつつギリギリで出し抜いたり、ハッタリをかましつつ誰が嘘をついているかを見抜いたりと、基本的にはプレイヤー同士コミュニケーションをしながら進めていくものが多いです。この中でよく知っているはずの友人の新しい一面を知るなどの発見があり、それが大きな魅力になっています。

 

今日は友人宅で遊びに行った際に「アンガーマネジメントゲーム」をプレイしました。

 

一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会が販売しているこのゲームは下記のように紹介されています。

カードに記載された“怒り”を感じうる様々な場面に対し、相手がどのくらいの“怒り”を感じるかを予想して当てる、世界初となる“怒りのツボ当てカードゲーム”

■「アンガーマネジメントゲーム」5月5日に発売! | 日本アンガーマネジメント協会

 

プレイヤーは「レジに並んでいたら横入りされた」「社内で話していたアイデアを盗まれた」「勝手に自分の写真をSNSにアップされた」など、カードに示された状況に対し、自分はどれくらい怒りを感じるかということを0~10の段階で選び、他のプレイヤーはそれを当てるというゲームです。もっとも正確に怒りレベルを予測できたプレイヤーが勝利となる、プレイヤーの怒りのツボをあてていくゲームです。

 

「ドライブ中、ナビの最適ルートに進んだのに渋滞につかまった」とか「なんで恋人つくらないの?つくったほうがいいよ!としつこく言われる」といった、確かにイラっとするような内容が多く、「あーこれはわかる!」「これはイライラするわー」といった会話でまず盛り上がります。

 

ただし、こういう状況についてどれだけ怒りを覚えるかは本当に人によるので、人によっては意外と怒りレベルが低かったり、逆に「え、こんなことでそんなに怒るの!?」というように意外な怒りのツボなどがわかったりと、プレイしていくうちに面白い発見があります。長い付き合いの人が相手であっても必ずしも有利にはたらくわけではないところがこのゲームの面白いところです。

 

むしろプレイていくなかで他のプレイヤーについて知っていくというような側面が強いので、会社の同僚や同じチームの人たちとチームビルディングの為にも活用できる非常に実用的なゲームになっています。

 

正直、そもそもの設計としてこのゲームにはそんなに戦略性はありません。プレイヤー同士の駆け引きや戦略を楽しむというよりは、共感と発見を楽しむようなゲームです。だからこそ負けたとしても楽しめますし、殺伐とした空気にならないのでビギナーにも楽しめる内容になっています。友達、家族などでワイワイ楽しむのにおすすめです。

 

これとは別の話になるのですが、前から注文していた『顧客が本当に必要だったものゲーム』が発送されたとのメールが届きました。

 

このゲームもかなりエッジが立っており、かなり面白そうだと期待値高めです。

早く届かないかなあ

 

 

 

 

 ボードゲームについて手っ取り早く知りたいならこのマンガがおすすめ

 

中国の海外旅行者の購買行動について

仲間内で月イチペースで開催している小さな読書会に参加しているのですが、次の会で取り上げる本がデービット・アトキンソンの「新・観光立国論」ということで今読み進めています。

デービッド・アトキンソン 新・観光立国論

デービッド・アトキンソン 新・観光立国論

 

 

この本で論じられていることの補足になりそうな情報を探していた時、今年の2~3月あたりにニールセンからリリースされた中国人旅行客の海外旅行と消費動向に関するトレンドについてのレポートを見つけました。Alipayとの共同調査の結果であるこのレポートがなかなか面白いのです。

 

2017年日本に旅行に来た外国人旅行客の数は2,800万人。そのうちの26%を中国人(台湾、香港除く)旅行者が占めます。

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データ一覧 | 日本の観光統計データ | 日本政府観光局(JNTO)

 

今後さらに多くの旅行者に日本に来てもらえるようにするために、中国人旅行者は海外旅行に対してどのような志向を持っているのかを知るのにすごい参考になると思います。

 

2017 Survey: Outbound Chinese Tourism and Consumption Trends:中国の海外旅行者の決済行動に関する報告書

  • 調査対象:過去1年以内の海外旅行経験者および1年以内に海外旅行予定者
  • 調査人数:中国2,009人、アメリカ201人、イギリス111人、フランス100人、韓国100人、日本101人
  • 対象年齢:20~50代
  • 調査方法:オンライン調査 

目次

 

サマリー

  • 中国の旅行者は海外旅行において予算よりも体験内容を重視
  • 中国の旅行者は他国の旅行者に比べて購買力が強い
  • 中国の旅行者の65%が海外旅行中にモバイル決済を使用
  • 中国の旅行者が海外旅行中に使用するメインの決済手段はモバイル
  • 中国の旅行者の76%が将来モバイル決済がもっと使えるようになって欲しいと回答
  • 食事の際にモバイル決済する割合が63%、観光地への訪問の際に使用する割合が58%
  • 海外で中国のモバイル決済手段が使えるなら是非使いたいと考える中国人旅行客の割合は91%

 

 

 パート1:中国人の海外旅行者のトレンド 

まず中国人旅行客が訪れた海外の国の数(平均)です。2016-2017年にかけては2.1ヵ国。平均して1年に2カ国以上の国や地域に旅行していることになります。これが2017-2018年にかけては2.7ヵ国になると見込まれており、海外旅行に行く回数は増加傾向にあります。

 

次に人気の目的地ですが、やはり基本はアジア諸国が人気です。アメリカやヨーロッパは少しハイレベルな旅行先と認識されているようです。人気の国Top10のうち、日本は2位につけており、まだまだ人気の旅行先になっているようです。

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続いて旅行先を決める際に目的とする要素です。中国の旅行者とその他で違いが出ており、中国の旅行者が自然やテーマパークを特に楽しみにする一方でその他の旅行客は歴史や文化を楽しめるところやショッピングエリアを好むようです。

 

中国人旅行者の旅行先として人気上位の国ごとに、それぞれ観光地が人気かをまとめたリストがこちらで、日本は「ディズニーランド」「富士山」「東京タワー」「北海度」が人気です。香港やアメリカでもディズニーランドは1番となっており、ディズニーの人気度が伺えます。USJもチョイスにあがるようになると全体として日本にくる旅行者の数がもっと増えるかもしれません。

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 旅行先を決める際に考慮する要素を見ても、中国とそれ以外の国で結構差があります。

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中国人旅行客:

  1. 観光地の美しさ、ユニークさ
  2. 治安
  3. ビザ発行の手軽さ
  4. 旅行客への受け入れ度
  5. 予算

その他:

  1. 観光地の美しさ、ユニークさ
  2. 予算
  3. 治安
  4. 休暇の長さ
  5. スケジューリングの都合

その他の国に比べ中国人旅行者が予算的側面にあまり優先度を置いていないのは購買力が上がってきているからと単純に考えられるでしょう。ただ面白いのはこの後紹介するように、絶対的な価格についてはそこまで気にしないものの、ディスカウントやスペシャルオファーがつくかどうかは気になるようです。中国人旅行者向けのプレミアムガイドサービスなど付加価値の高いサービスは受けるかもしれません。

 

旅行形態の比較。どちらもフルパッケージツアーの割合は他と比べてやや低い傾向にあります。やはり自分で情報収集が簡単になっているので、自分で全部(またはほとんど)を企画する旅行の方が好まれてきているように思います。

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最後は、海外旅行の際どのくらいスマホを使えるようにしておくかについて。中国人旅行客の97%が海外でスマホを使用できるようにデータパッケージを購入するなど準備をしているといいます。これはあまり驚きではないでしょう。国際ローミングサービスを購入するのが62%、割安通信プランを購入する層が50%、モバイルWifiを借りるのが38%です。

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注目なのは、海外でどのようにネット接続するかのところで、56%が無料の公共Wifiを使用すると答えている点です。日本ではまだ公共Wifiサービスが整っておらず、使用しにくい状態が続いています。この指摘はよくなされるものですが、海外からの旅行者が少なからず不便に感じるところであるので、早めに改善できるとよいでしょう。

 

パート2:中国旅行客の購買データ

まずは中国の旅行客の海外旅行における購買行動の全体像です。全体的に海外旅行において使用する金額は増加しており、2017から2018年にかけては3%上昇しています。

もっともお金を使用する国はアメリカで、ついでヨーロッパ、オーストラリアと続きます。目的地が遠いほど多くのお金を現地で使用する傾向が見えますが、これは訪れるのに時間がかかる/大変なところでは一回の旅行における滞在日数が長くなりがちになるからと考えられます。

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続いてもっともお金を使っている分野です。ここも中国人とそれ以外の旅行客で差があるところで、中国人旅行客の方がショッピングにお金を使う傾向があります。平均して762ドルをショッピングに費やす中国人旅行客に対し、その他の国の旅行客は486ドルにとどまるとのことで、中国人旅行者の購買力が伺えます。

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また、ショッピングをする際どのような場所でするかは若干国によって違いがあります。日本では台湾とならびドラッグストアがランクインしているところが注目です。確かにマツモトキヨシで多くの中国人が買い物している姿はよく見かけますし、マツキヨ側もそれに対応するために中国語のできる店員さんを配備したりしていますね。

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人気のアイテムTop5カテゴリです。1位はスキンケア用品やコスメ。2位にローカルの特産品、3位がお土産です。それにファッション系や食べ物が続きます。

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 ショッピングの際に考慮する要素です。中国人旅行客は絶対的な価格に対する感度はそこまで高くないのですが、割引やプラスαのオファーが受けられるかどうかを重要と考える傾向があるようで、ここはなかなか面白いところです。もちろん、どんな決済方法が使えるかという要素も重要になってくるのがその他の国の旅行客と大きく違うところです。

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特に面白いところとしては、旅行先として人気の国それぞれにおける中国人旅行者からのイメージです。日本は自分たちの魅力をうまく発信できているのでしょうか?他の国の例を見て参考にできるかもしれません。

 

香港:多くのテーマパークのあるショッピング天国

台湾:自然、文化が魅力。食も最高

  • Sun Moon Lake、 Alishan National Scenic Area、Chihsingtan Beachが人気スポット
  • 台北 国立故宮博物院とTaipei 101が人気
  • ローカルフードや屋台も魅力
  • 台湾への旅行者の50%はホームステイを選択

日本:リラックス、食事、買い物ならここ以外考えられない

  • 東京タワー、ディズニーランド
  • 富士山、北海道
  • 購買行動は様々
    • レクリエーションへの支出額が多い(ディズニー効果?)
    • 他のどの国/地域よりも買い物をする頻度が高い
      • 電化製品

タイ:海外旅行を楽しみたいならここでしょ!

  • 低コストが魅力
  • リラックスしたいならここ!
    • 寺への訪問、食事、観光地でのパフォーマンス
    • ローカルストリートフード
    • スパやマッサージ (80%)
  • 買い物はduty freeストアやコンビニ
    • 買うものはローカルの特産品、スキンケア、食べ物

アメリカ:ハイレベルな旅行先

  • USへ行く人はそもそも海外旅行に行く回数の多い人
  • USでの使用する金額は他のどの地域よりもおおい(4462ドル)
  • 自由の女神タイムズスクエア、ディズニーランドが人気
  • アウトレットモール、ラグジュアリーストア、家電量販店で使用する額も他の国よりも大きい

オーストラリア:最強のアドべンチャーランド

  • 自然が最強
  • オペラハウスやシドニーハーバーブリッジも人気
  • リラクシング、食べ物、ショッピングが人気とはいえ、一番はアドべンチャー

ヨーロッパ:様々な目的

 

パート3:モバイル決済について 

このパートは主に海外旅行中の決済手段、特にモバイル決済についての調査内容の結果について紹介しています。この調査そのものがモバイル決済サービスを提供しているAlipayとの共同調査ということもあり、批判的に見たほうがよいかなと感じる内容もなくはないのですが、それを差し引いても一見に値する内容になっていると思います。

 

まずは海外旅行中の決済手段として中国人旅行者が使えるようにしてあるもの。現金、銀行カード決済(銀聯カードでしょうか、クレジットカードもこの中に含まれてそうです)、そしてモバイル決済。どれも半数以上のひとが使える状態にしているそうです。

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では、実際に海外旅行中の決済手段として使った手法の割合をみてみましょう。

中国人旅行者もそうでない国の旅行者も、一番多いのはカード決済です。続いて現金、最後にモバイル決済とつづきます。

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ただ、やはり他国の旅行者に比較して、中国人旅行者のほうがモバイル決済の割合が圧倒的に大きいのに注目です。現在のモバイル決済の利用率は旅行先の国における店舗側の決済受け入れ体制に制限されていると考えるのが自然でしょう。今後体制が整ってくれば自然とこの割合が増えてくると予想されます。

 

 

次に、世代別の決済方法の割合です。これも予想通りと言いますか、若い世代のほうがモバイル決済の利用率が高くなります。現金の利用割合は全世代でそこまで変わりがないので、カード決済がモバイル決済に置き換えられていることになります。

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海外旅行中のモバイル決済の使用率は2年前と比較して向上しており、これは利用するユーザーと利用できるお店が増えたことによるものでしょう。今後(主に店舗側での)普及率が高まるにつれモバイル決済の割合はどんどんと増えていくでしょう。

 

 ちなみに、中国人旅行者が海外でモバイル決済を選ぶ理由 は下記の通りです。

  • 中国で使い慣れているため便利 64% 
  • 見慣れた決済ブランドを見て親近感が沸く 48% 
  • 為替不要で、レートに優遇がある 43% 
  • ディスカウント・クーポンがある 36% 
  • 広告宣伝を見たから 24% 
  • 店員や他の人からのおすすめ 21%

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やはりモバイル決済を便利だと感じているため、海外のお店で利用できないことを不満に感じているようです。逆に海外でモバイル決済を使わない理由として多いものは「クレジットカード支払や現地通貨での支払に慣れている」「お店がモバイル決済をサポートしていない」といったものです。

 

面白いのは4位にランクインした「モバイル決済でのディスカウントがない」で、前に述べた中国人旅行客は買い物の際にはディスカウントなどがあるかどうかを考慮するという事が現れています。

 

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今後どういうところでモバイル決済が使われてほしいかについて、やはり多くはショッピングでモバイル決済を使用したいと答えています。食事や宿泊でも半数近い人がモバイル決済のサポートを望んでおり、可能であればそれで支払いたいというニーズが強そうです。

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余談ですが、Alipay Americaの代表であるSouheil Badranは、増加する中国人旅行客とその購買力をアピールし、北米の事業者に対して上記のような購買行動データを見せながらAlipayのモバイル決済システムを導入してもらえる事業者を増やしていくことに取り組んでいます。

 

今後Alipayで支払いできる店舗が増えることでさらに観光客にお金を落としてもらえるかも、という口説き文句でパートナーを増やしているのです。

 

中国旅行客が増えるから地元でAlipay支払受入の店が増える→支払が便利になりより多くのお金が店舗に落ちる→モバイル決済受入の店舗がさらに増える→.....といったループができるようになると、観光業を盛り上げるひとつの要因になるのはまちがいないでしょう。

 

まとめ(というか感想)

海外旅行をする中国人旅行客は年増加傾向にあり、購買力も強くなっています。日本の年間旅行客の26%を中国人が占めており、日本の観光収入をもたらすファクターとして今後も重要な層であることはまちがいありません。

最近は旅行中の体験の質にこだわるようになっているため、日本に旅行に来る中国人旅行者がどのようなことを求めて日本を訪れているかを分析し、より彼らに対して満足度の高いサービスを提供したり彼らの期待を満たせるような経験のできる場所の情報を発信していくことが重要と思われます。彼らの決済行動に寄り添った施策もそのひとつです。

もちろん中国人旅行客のみに注力するべきかどうかの議論があるでしょうが、日本の観光業を成長させるに当たって、無視できない重要な顧客層である事はまちがいありません。

リンク集

 

テーラーメイドの快感 <ZOZO SUIT編>

ついに我が家にZOZO SUITが届きました。長い、長かったご対面までの日々が

 

デザイン変更があった際には正直ダサいとか改悪とか思ってしまいましたが、見慣れたらこれはこれで悪くないと思うようになりました。正直体のサイズがちゃんと測定できるのであればそんなにデザインこだわる必要もなかったかなと、実際試せた今なら思います。測定するという体験ができるということがもっと大事。

 

結構スマホ使った測定が難しいと耳にすることもあったのですが、意外なほどスムーズに完了しました。スマホの音声案内にあわせて体の向きを変えていくだけ。楽勝でした。

 

結果はこんな感じで確認できます。身長と体重は事前に入力したもの。

私のワガママボディの情報が丸裸

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ここまで詳細な身体情報を測定したことはなかったのでこの時点で面白いですよね。左腕の方が右腕よりも1cm以上長いんだ、とか発見があります。

 

定期的に測定して定点観測すると面白いかもしれません。特にスポーツをしていたりダイエットをしている人にとっては体がどう変化しているかわかって面白いかもしれないと思いました。RIZAPなどパーソナルトレーニング提供している企業と相性いいかもしれません。

 

あとはメルカリで洋服売るときに、この体型データの写真も一緒にアップして「この体型でちょっとキツめ/ぴったりです」とかコメントつければ買い手がわかりやすいかもとも思いました。

 

さて、データをとってはい終わり、ではもちろんありません。このデータはZOZOブランドのアイテムを買うときに活かされます。

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「あなたサイズ」というアイコンが追加され、自分にぴったりのサイズを推奨してくれるんですよね。

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すでに様々なところでユーザーの感想がアップされていますが、やはりこの測定データをもとにしたアイテムのフィット感は非常によく、なかなかの快感でした(今回はデニムとTシャツを購入)。今回のショッピング経験で感じたことは下記3つ。

  1. 早い。身体データを測定して実際にアイテムを買ってから届くまでに約3営業日。カスタムなのにこんなに早く手に入るの?というのが正直な感想です。フルテーラーメイドではなく、あらかじめ想定していたサイズのアイテムを推奨している(セミテーラーのような感じ?)からこそこの早さが実現できるのかなと思いました。もしフルテーラーだとしたら驚愕。
  2. 安い。デニムとTシャツあわせて5000円って!ユニクロよりも安い。プライベートブランドだからこの価格が実現できるのでしょうか。GUの顧客層が根こそぎ持ってかれかねない価格設定に戦慄しました。
  3. 気持ちいい。これは2つあって、ひとつはサイズが自分の体にピッタリ合うというのはやはり快感だよねというもの。私は手が長めで、シャツを買うときになかなかしっくりくるサイズのアイテムを探すのに苦労しがちだったのですが、これならその心配はないかもしれません。期待大。もうひとつは、裾上げの手間、時間がかからないということ。意外とそれが面倒で、それがいやでパンツの購入を差し控えることもあったくらいなのですが、その問題は吹っ飛びました。今後ZOZOデニム一択になりそうで怖いです。

実際に試してみると、服の販売者に自分の体のデータを持ってもらうということでものすごい便益があるということを強く感じます。今後ZOZOがどう動くか楽しみですが、特に下記点が特に気になるところです。

  • サイズに関する個人の好みに対応するのか?「すこしゆったりめ/タイトめが好み」といった微調整オプションは今後つくのかどうか。ありました。さすがZOZO、この辺りはぬかりなかった。デニムならウエスト、ヒップ、総丈での3要素で最適サイズから-3~+3cmの幅で調整可能です。

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  • 今はプライベートプランドだけだが、ZOZOTOWNで扱ってる他ブランドでも「あなたサイズ」レコメンドはつくのか? 他ブランドとの連携が必要なので難しいかもしれませんが、できたら服を買う際にZOZO経由する/しないで手間の差が段違いになりそう。

自分のデータを提供すればするほど便利になるって、GoogleとかFacebookのようなプラットフォームと全く同じですよね。ZOZOがそっちの方に大きく動いたと強く感じます。

ZOZOはWEARというサービスも運営しており、そのユーザーについてはファッションの好みなどを把握していると思います。それに個人の体型データを加えることで、サイズ感もあったアイテムをレコメンドできるようになります。今後、寺田倉庫のエアクローゼットのような洋服レンタルサービスと提携する、もしくは自社で似たようなサービスを立ち上げるということが可能性としてあるなと考えると面白くて夜も眠れない。

 

今は低価格帯のアイテムのみですが、今後はスーツといった比較的高価格帯の商品を発表すると前澤社長は明言しています。(タバティーTweetからの引用)

そうなった場合、伊勢丹などの百貨店は厳しくなるだろうなぁーと思わずにはいられません。今後ZOZOがどのような動きをするにせよ、それは大きなインパクトを与えるようなものになるに違いありません。

個人的にはつくりがしっかりしていてシンプルなアイテムが好きなので、これまでユニクロのヘビーユーザーだったのですが、これが今後は完全にZOZOに置きかわるだろうなという強い予感があります。(この瞬間にもまた1枚Tシャツを買ってしまった)

 

ZOZOの株買っておくか

 

ZOZO前澤社長が出てくる漫画はこちら メチャ面白い

インベスターZ(13)

インベスターZ(13)

 

 

原作は実写ドラマ化

初MOOC修了

以前に受けたオンラインのAIコースの修了証が届きました。

 

メールでのご案内。修了証はここからダウンロードできます。

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こちらが終了証。かわいい

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LinkedInへの登録も簡単でした。

世界ではこうやって無料のオンラインコースで必要なスキルを身につけてキャリアアップしていく人たちがいっぱいいるんだろううなあと想像。

 

ちょっと自分も頑張らないとこの修了証をみて思いました。来年初旬にはこのコースの次のレベルが出てくるみたいですし、それも受けて見ようかなと思います。

 

edxとかcoursera、Udemyなんかも面白そうなんだよなあ