照明一体型プロジェクター「popIn Aladdin」がなかなか面白そう
GWの最終日、先週の日曜日に蔦屋家電によってみたら、popIn Aladdinというプロジェクター一体型のスマートライトの展示がされていました。
Makuakeでクラウドファンディングやっていたことは知っていたものの、ハードウェアのプロジェクトにありがちな開発が遅れに遅れて全然完成しないパターンか、コンセプトビデオはよくできてるものの製品自体はないパターンだと思って敬遠していました。
なので実際のものが見れただけでも軽く驚きだったのですが、プロダクト自体もなかなかいけてるものでした。まずスクリーンが大きい。壁との距離にもよりますが、3mくらいはなせば最大120インチになるそう。しかもそれでいて画質はクリアで、見ていて違和感を覚えるところはありませんでした。これで映画がみれたらなかなか迫力ありそうと思わせるには十分でした。
また、窓を思わせる円形状に綺麗な風景写真を投影させることもでき、オシャレなデジタルライフおくってます感をだせるような機能も備わっています。と同時に天気や気温情報といった実用的な情報も知ることができ、バランス感覚あるなという印象です。
そして、基本このプロダクトはファミリー向けということで、子供と一緒に楽しめるコンテンツが多いのも特徴です。日本と世界の童話を読んでくれるコンテンツや、子供向け百科事典のようなコンテンツが備わってます。「子育てハック」や「いこーよ」といたwebメディアのコンテンツも利用できるのですが、この辺はpopInが元々もってたつながりをうまく活用しているなと思います。
ちなみに音質についても問題なし。案内してくれたお姉さんの話では、社員の方に音響についてはうるさい人が多いらしくかなりこだわったとのことです。結果、ハーマンカードン製のスピーカーを搭載することに。プロジェクターもパナやソニーが使っているようなものを調達してきたとのことで、ハードウェアの品質には妥協していないと断言されておりました。
そのため、いま提示している価格¥44,800は完全に赤だそうで、一般販売を開始する際には今の倍くらいの価格になりそうとのこと。
逆にまだこれからかなと思ったところとしては、連携しているアプリケーションがまだ少ないこと。AbemaTVやYoutubeはプリインストールされているようですが、NetflixやHuluといったド本命の動画サービスがまだ使えないとのことで、しばらくはスマホからのミラーリングで対応する必要がありそうかなという感じです。当然自分で好きなアプリのインストールもできないので、この辺りは今後に期待したいところです。
ちなみにこれを作っているpopInという会社はもともと東大発のベンチャー企業で、もともとはウェブメディア向けにユーザーのサイト内回遊率を高めるためにユーザーの興味に最適化するように記事をレコメンドするウィジェットを提供していました。
このウィジェットの一部に広告を出すという形でマネタイズするというビジネスモデルのソフトウェア会社だったのが、今回ハードウェアに乗り出すということになり非常に興味深く見ています。
2015年からバイドゥと経営統合し、その100%子会社となったことでハードウェア開発の資金や中国の製造ネットワークといったリソースを活用できるようになったのでしょう。
中国のIT企業の経営の先進性は今世界から注目されており、親会社からその知見を得られるとあればこの会社はなかなか有望なんじゃないかと個人的にはおもっています。
popIn Aladdinも単純な売切モデルではなく、投影するコンテンツの中に一部広告をれる形で継続的マネタイズするという、これまでのウェブサービスモデルとのシナジーのある形のモデルになる可能性もあり得ると思っています。
今予約すると9月発送予定とのこと。5/31までは¥44,800で予約できるみたいなので興味ある人は今のうちに申し込んでおくのがよいかもしれません。私は当然買いました。
一般販売になった際に本当に値段が倍になるのか?というのもさりげなく気になるところですが、とりあえず発送を待ちたいと思います。予定通りに来てほしいなあ。